客商売である以上、どんな業種でもクレームの対応には、頭を悩ませるのではないでしょうか。
クレームは、単に迷惑なものという印象がありますが、中には上手に対処したことで、それまでよりも良い関係になったということも少なくありません。
ここでは、キャバクラでよくあるお客さんからのクレームと、その対処法について解説していきます。
せっかくお店に来たのに、「指名したキャバクラ嬢がついてくれない」というのは、人気のキャバクラ嬢にありがちな話です。
ナンバーと呼ばれるようなお店のトップ5やトップ10に入る人気のキャバクラ嬢の場合、指名が重なってしまうと、どうしても次のテーブルへ、次のテーブルへと回らなければなりません。
そうなると、少しでも会話を楽しみたいと考えるお客さんの中には、「自分のテーブルについている時間が短い」と感じてしまうのかもしれません。実際に話している時間よりも、待っている時間は長く感じてしまうこともあるのでしょう。
”細やかな心配りを”
キャバクラ嬢自身が席を離れる時に、「ここから離れてしまうのは残念だし、名残惜しい」という気持ちを伝えるようにするというのがあります。もちろん謝罪の言葉を添えて。
次に戻ってきた時に、「○○さんのところは落ち着くよね」といった言葉など、「あなたが1番ですよ」というアピールをすると、お客さんも悪い気がしないのではないでしょうか。細やかな心配りが、対応のコツといえるかもしれません。
”責任者に話を聞いてもらう”
キャバクラ嬢の説明や心配りだけでは収まらない場合、お店の責任者に対応してもらいます。ポイントは、お客さんの言い分をしっかり聞くことです。言いたいことを全部言ってもらううちに、お客さんが落ち着いてくれた。ということは、キャバクラに限らず、どんな業種でもあるようです。
お店の混雑具合やキャバクラ嬢の出勤状況にもよるのでしょうけど、キャバクラ嬢の数が、お客さんの数よりも少ないというケースがあります。(マイナス営業)
お客さんからすれば、1対1で会話するために来店したのに、実際には2人もしくは3人を1人のキャバクラ嬢が接客したということに不満を抱いてしまうようです。
”事前に話しておく”
お店に入る前に、スタッフの方からあらかじめ、「今日は女の子が少ない」ということを説明しておきます。そして時間のスタートを入店してからではなく、女の子がテーブルについてからというように設定しておくことで、クレームを防止します。
店内ではなく他の場所で待ってもらうというのも一つの方法です。
その場合は、キャバクラ嬢に「待っててね」と一声かけるようにしてもらうと、より効果的です。
指名のキャバクラ嬢が他のテーブルについている時、代わりに「ヘルプ」と呼ばれる女の子がテーブルにつくことがあります。
特に入店したばかりのキャバクラ嬢に多いのが、「接客の仕方がわかっていない」「お酒の作り方がなってない」といったお客さんからのクレームです。
”指名したキャバクラ嬢をつける”
このような場合は、すぐにお客さんにスタッフが謝罪し、指名したキャバクラ嬢にテーブルについてもらうことで対処します。割引などのサービスを併用するケースもあります。
中には、ボーイなどの男性スタッフに対してのクレームもあります。
「言葉遣い」や「接客態度」に対する不満や、「自分が呼んだのに無視された」といった不満です。
お客さんはお酒を飲んでいることもあり、シラフの状態ならなんてことのないことでもクレームの対象になるのでしょう。
”お店の責任者に話をしてもらう”
このような場合、お店の責任者に謝罪してもらい、お客さんの話を聞いてもらうようにします。割引などのサービスで対処することもあります。
キャバクラのようなお店は、居酒屋とは違って会計がわかりにくい部分があり、料金に対するクレームとなるケースもあります。
お客さんからしたら、会計システムがブラックボックスのように思えてしまうのかもしれません。
それ以外にも、開始時間に対する不満や、「時間が残っているにもかかわらず終了となってしまった」といった不満もあるようです。
”正確に計算”
忙しい時間帯でも「正確に計算をする」ことと、お客さんが納得いくまで説明をすることが対処法かもしれません。
キャバクラなどのお店では、ホームページから割引券をダウンロードもしくは印刷して持参することで、割引サービスを受けられる場合があります。
お客さんの中には、割引券を出すのは恥ずかしい…という思いがあり、やっとの思いで割引券を提示してみたら、「使えなかった」というのは、不満の原因にもなります。
”使用条件を説明する”
割引券のサービスは、一定の条件をクリアした場合に使えることが多いようです。
スタッフが使用条件を丁寧に説明することで対応するか、別のサービスを提示することで入店してもらうパターンもあります。
キャバクラのクレームで多いのは、指名したキャバクラ嬢がテーブルについてくれないことや、女の子の数が少なかったり、接客や対応に不満があるケースです。