会話のネタが豊富で話し上手なキャバ嬢に会いたくて来店する男性ばかりではありません。
上手く話すことは役に立つスキルですが、それ以上に大切なポイントがあります。それは、聞き上手になること。
話をふって会話をリードできなくても、聞き上手なキャバ嬢は男性に心地よさを与え、「また会いたいな」と思わせるテクニックをもっています。
お決まりのネタで盛り上げようとするよりも、お客さんのペースに合わせて上手に話を聞いてあげるほうが、相手に嫌悪感を与えず良い印象を残しやすくなるんです。
ただ黙って話を聞くのではなく、相手の話に耳を傾けて重要なタイミングでポジティブな反応を示すテクニックが聞き上手というもの。
つまり、「話しやすい相手になりきる」ことがポイントです。専門用語では「傾聴」と言ったりもしますが、コミュニケーション能力が高い人ほど傾聴力が優れているのです。
ポイント1 アイコンタクトでサインを送る
相手に「ちゃんと私は話を聞いているよ」というサインを送るのがアイコンタクト。しかし、ずっと見続けると緊張感が生まれてしまうので、適度に相手の目に視線を送るのがコツ。
たとえば、相手の目を3秒~5秒ほど見たらしばらく目をそらし、またアイコンタクトを送るというのが聞き上手になるための初歩的な一歩です。
ポイント2 うなずく動作で共感のサイン
共感してもらえない相手と話しても面白くありません。相手が話しているときは、うなずきながら話を聞いてあげないとダメ。
共感=受け入れているサインになるので話しているほうは心地よさを感じ、テンポやリズムものってリラックスした気持ちでコミュニケーションできます。
ポイント3 ミラーリングで理解を示す
うなずく動作やアイコンタクトだけでは不十分。黙々と聞いていても、「本当に僕の話を理解しているのかな?」と相手は不安に思ってしまいます。
「明日は雨が降るらしいよ」という言葉に対して、「そうなんですね」と一言で返すのは残念。
「明日は雨が降るんですね。じゃ、洗濯物は干さないようにしなきゃ」と相手が話した内容を繰り返しつつ、一言付け加えるのが聞き上手です。つまり、相手の言葉を繰り返す=鏡のようにミラーリングするわけです。
ポイント4 ページングで親近感を演出
お互いのテンポやリズムが合っていないと違和感が生じます。相手の話すリズムとスピードに合わせてあげることをページングと言いますが、ページングすると波長が合っているような感覚になり親近感が生まれるのです。
ページングで相手のリズムに合わせると、「僕たち気が合うのかも」「もしかして相性がいいのかも」と思わせることができ、ポジティブな印象を与えやすくなります。
ポイント5 スマイルで警戒心を解く
聞き上手に限ったことではありませんが、すべてのコミュニケーションにおいて笑顔は大切なエッセンスです。コミュニケーション能力が低い人ほど笑顔を忘れがち。
自然なスマイルを見せられれば、不思議と相手も笑顔になれるもの。会話のネタや話題をつくるよりも、まずは自然なスマイルをつくれるように心がけたいですね。
聞き上手の上級者は、ちゃんとトークの“相方”になれています。漫才で言うなら、ツッコミです。とはいっても、「なんでやねん!」と強引に話を遮るわけではありませんよ。
聞き上手なキャバ嬢は、相手の会話やトークの合間に「本当だったらスゴ~い!」「そんなことできるの?」「ウソだ~」と笑顔でリアクションできます。
さらに、「それで?」「続きを聞かせて!」「そのあと、どうなったの?」とリアクションしたあとのフォローを忘れないのもデキるキャバ嬢の会話術です。
ただし、無駄にリアクションを連発すると相手に不快感を与えたりするので、あくまでもナチュラルにリアクションするのがポイントですね。
リアクションを鍛えるなら、テレビを見ながら一人でツッコミを入れる練習が効果的。テレビで流れているシーンに思ったことや感じたことを口に出すだけでOK。
たとえば、「食べるだけで痩せるサプリメント!」というCMが流れたら、『本当に痩せるの~?』『怪しい成分とか入ってない?』なんて自分の思ったことを口にしてみましょう。
リアクションは瞬発力が求められます。テレビにツッコミを入れることで瞬発力が鍛えられ、コミュニケーションをとるときに相手の言葉に反応できるようになりますよ。
ただしお客さんとの会話では、なんでもかんでも思ったことを言葉にするのは危険。相手が、ポジティブな気持ちになれるようなリアクションを心がけましょう。
今回ご紹介したポイントを参考に、キャバクラでの接客で活かしてみてはいかがでしょうか。
聞き上手をマスターして、「また会いたいな」「次も話をしたいな」と思わせることがワンランク上のキャバ嬢ですね。