真面目なキャバクラ嬢というのはその性格ゆえに、危ない症候群にかかってしまうことがあります。キャバクラで働いていくためには、ずるさも必要なのですが、真面目な性格というのはそれが裏目に出てしまって、ずるさを身につけることが出来ずに苦労をしてしまうということもあります。
それだけに真面目なキャバクラ嬢ほど陥りやすい、危ない症候群のことをしっかりと頭に入れておき、この罠にはまらないように注意をしましょう。
真面目なキャバクラ嬢がやってしまいがちな、危ないことの一つ目が、ついお酒を飲みすぎてしまうということです。
お酒を飲むのも仕事のうちですが、客に言われるがままに飲んでいては仕事にならなくなってしまいます。
健康にもよくありませんから、飲んでいるふりをしたりほとんど水のようなお酒を作って飲むということがポイントとなってくるのですが、素直な性格をしていると飲んでいるふりができなかったり、控えめにお酒を作っているつもりでも、実際は濃すぎて飲みすぎてしまう、ということは珍しくありません。
二つ目に落ち込みやすいのも素直な性格をしているキャバクラ嬢に多いものであり、キャバクラで働くのであればちょっとしたことでいちいち落ち込んでいては務まりません。
ところがその日あった出来事をそのまま受け止めてしまう性格の場合、接客でまずいことをしてしまったり場の雰囲気を悪くしてしまったことなどをずっと気にして落ち込んでしまう人も多いものです。
キャバクラに限らず、働いていれば嫌なことはいくらでもありますし、失敗をしたと感じるような場面もたくさん出てきますが、うまく気持ちを切り替えて忘れてしまうことが大切です。
ところが素直な性格の場合は気持ちの切り替えができずに落ち込みっぱなしになってしまうことがありますので、うまく切り替えをするようにしましょう。
三つ目に、キャバクラ嬢というのは嘘をつくのも仕事の内なのですが、嘘をつくことができずに上手く接客を回せない、というのもキャバクラの仕事に真剣に取り組む女性ほど多い傾向にあります。
社会通念上嘘をつくのは良くないことだとされていますが、キャバクラという世界は虚構を演じて男性を楽しませる場ですから、楽しませるための嘘というのは決して悪いものではありません。
しかし、優しい性格の持ち主の場合はうまく嘘をつくことができず、結果として上手く会話をすることが難しくなります。その延長でついプライベートなことを口走ってしまうということもあるでしょう。
キャバクラ嬢は自分の身を守るためにも、上手に嘘をつくことが求められるわけですが、素直な女性はそれを良しとできず、隠すことよりも自分のことを話してしまって、客からプライベートにまで干渉され、危ない目に遭うという危険性もあります。
四つ目として、客がキャバクラ嬢にハマるということはよくありますが、逆に真面目な性格からキャバクラ嬢の方が客にハマってしまうということがあります。
男性の言うことに共感してしまったり、優しく接してもらうとそれを無碍にすることができず、気づけばハマってしまうというパターンは意外に多いものです。
客を客として割り切ることができなければ、痛い目に遭うこともある職業だけに、店員と客という立場は常にしっかり認識をしていなければなりません。その辺りが曖昧な女性程陥りやすい傾向にあります。
金づるとしか見えない、という程にドライになる必要はありませんが、あくまでもお金を落としてくれる客でしかないという考え方を持っていなければ、最終的に自分が苦しむことになってしまうので十分に気をつけなければなりません。
最後にお金を稼ぐことに罪悪感を覚えてしまう、というのも危ない症候群の一つだといえます。
キャバクラで働けば普通の仕事をしているだけでは手にすることができないようなお給料を短時間で手に入れることができるので、こんなに楽にお金が稼げて良いのだろうか、と感じてしまう女性も珍しくありません。
何も悪いことをしてお金を稼いでいるわけでもありませんし、怠けてお金をもらっているわけでもないのに、世間一般の仕事と比較をして楽してお金を稼いでいると考えてしまいがちです。
少しずるいくらいの考え方ができる女性というのは、楽に稼げてラッキーぐらいの気持ちになれるのですが、お金は汗水流して稼ぐものだという考えの人の場合は、まるでお金を稼ぐことが悪いことのように感じ、せっかくの高いお給料をもらっていても喜ぶことができないケースがあります。
キャバクラ嬢をしていると性格が歪んできてしまう、というような話も聞くことはありますが、そのような世界だけに、純粋な気持ちを持った女性というのは余計に苦しい思いをしてしまう可能性があります。
完全に人が変わったように擦れてしまう、という必要はありませんが、キャバクラで働いていくことを決めたのであれば、多少のずるさというものを身につけることも重要であり、これらの危ない症候群に陥らないためにも真面目に考えすぎないよう心掛けましょう。